プランニングで、後悔しないために。
「プラン」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは“間取り”ではないでしょうか。プランは土地の状況、氣候、陽当たり、近隣状況を考慮して間取りの設計、外観デザインを行い、駐車場の配置からお庭、近隣関係までしっかり考慮して、家族にとってより良いくらしをカタチにします。
特に一般の方が注目されるのが広いリビング、かっこいいキッチン、ウォークインクローゼット等の収納、カーポートやガーデン、外壁デザイン、内装デザイン…。家づくりの中でも、想像がふくらみ、ワクワクする部分のひとつです。今は、インターネットやSNS、住宅雑誌などでも素敵な間取りや建築事例がたくさん紹介されています。
見ているだけでも楽しくて、理想の暮らしがどんどん頭に浮かんできますよね。際、私もこの業界でさまざまな建築やデザインに触れるたびに、学びや刺激を受けています。
誰でも簡単に情報が手に入る時代で夢も膨らみますが…

夢のマイホームが不安のマイホーム
でも、そのワクワクは、ある日突然「不安」に変わることも。「一生に一度の家」「何千万円もかける買い物」そう考えた瞬間、一気に不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
そして、実際にこんな声を耳にすることもあります。「間取りで後悔した…」「思っていた暮らしと違った…」「結局お金かけたのにあまり使えない‥」「ちゃんと考えておけばよかった…」などなど
わたし自身、これまで何十件ものお客様とプランニングをご一緒してきました。もちろん、他のどの住宅会社さんの担当者も、設計者さんもお施主さまに寄り添い、真剣に取り組んでいらっしゃると思います。
けれど――プロもこう思っているのも事実
• お施主さまの言った通りにプランしたのに
• 人気の間取りやSNSで話題の動線を取り入れたのに
• 広くて使いやすいと提案してもらったのに
・プレゼンテーションのときはすごくお施主さんも喜んでいたのに
お客さんもプロも「後悔」が残ることがあるのは、なぜなのでしょうか?

プランで後悔しないために大切な“あること”
実は、間取りやプランで後悔しないためには、“あること”に氣付くかどうかが、とても大切なのです。
この考え方は、中古物件や建売購入、リフォームやリノベーションにも同じことが言えます。「誰かにとって良い間取り」が、「自分たちにとって快適な間取り」とは限りません。だからこそ、わたしたちも喜んでほしい一心で、暮らし方から考えるプランニングを大切にしています。ご家族の価値観や習慣、暮らしのリズムをじっくり聞き、一緒に会話をしながら、人生を考えた住まいをカタチにしていきます。
ただ、忘れてはいけないことがあります。

お施主さんは「あなた」です。
家をつくるのは「わたしたち」ではなく、「あなた」です。家づくりは、「プロに任せればOK」というものではありません。あなた自身が、自分たちの暮らしに本当に合うもの、変えたいものを見つめなおす大切な機会になります。
その上で、お伝えしたいことがあります。
プランニングで後悔しない“ヒント”それは、「暮らしをアンインストールする」ということ。
スマホのアプリを整理するとき、“アンインストール”しますよね?スマホはスッキリしてどこに何があるかわかり、暮らしに馴染んでいく。家づくりも同じ。最初はいろいろ詰め込みたくなるものですが、実は「本当に必要なもの」は、そんなに多くないのかもしれません。暮らしを一度リセットしてみる。そこから「本当に大切にしたいこと」だけを選んでいくと、無理のない、心地よいプランが生まれます。ただ暮らしをアンインストールすることが絶対に後悔しない家づくりの極意ではありません。
ここまで読んでくださった方なら、きっと「家づくりの本質」がなんとなくピンとくるのではないでしょうか?私たちは、「絶対に後悔しない家づくりの極意」お伝えしています。まずは息を交わして、楽な姿勢や思考で聴いて、お話していくことからが始まりです。
一緒に、深呼吸するような“家づくり”を始めましょう。
