いきす空間健房の空間づくり
空間は、空氣。
空氣は、命そのもの。
温度や湿度は、暮らしにとって大切です。
でも、それだけでは心地よい空間にはなりません。
わたしは、その場に流れる「空氣質」と「空氣感」をつくること――
それを「空氣デザイン」と呼んでいます。
建築士の本当の仕事は、空氣をデザインすること。
わたしは建築の世界に入って38年。はじまりは現場監督でした。
現場のあらゆる作業を自分の手でやってきたからこそ、机の上で図面を描くだけの設計士ではなく、現場で動く建築士であり続けたいと思っています。
建築士が目を取られがちなもの
間取り・動線・形・デザイン
数字で語られがちなもの
機能・性能
いちばん大事なもの
その空間の、「空氣」
とかく、素材や質の良し悪し、成分にはこだわる。そして今は、機能性や性能。しかし、それは体感ではなかなかわかるものではない。
空間デザインとは、空氣をデザインすること。それは数値によっては出来ない。空氣をどうデザインするか。それが大事なんですよね。
目に見えない空氣を、五感でデザインする。
空氣をどう感じるか? 五感で感じる? だけで、本当にわかりますか? でも、まずは五感でやってみましょう。

視
目で癒されるやわらかな風合いの空氣感
人が受け取る情報の多くは、目から入ってきます。壁や天井、床にやわらかさを感じる風合いがあるだけで、空間の印象は大きく変わります。住まわれているお施主さんが、以前より和やかで優しくなっていく――何に囲まれて暮らすかの大切さを、わたしは日々実感しています。
嗅
香り漂う自然の、ほわっとした香り
「香害」という言葉が生まれるほど、ニオイで氣分を損ねたり、体調を崩したりする人がいます。わたしたちはいつの間にか、ニオイに鈍感になっているのかもしれません。心が和む空間には、心地よい香りの空氣が流れているものです。
味
空氣の味がわかりますか美味しい空氣をつくる
森林浴で思わず「空氣が美味しい」と口にしたことはありませんか。空氣には、味があります。その違いがわかることこそが、空氣をデザインするプロの仕事だと思っています。
聴
音が響く音が良くなる空氣
音響とは「音が響く」と書きます。建築には音響設計という学問もあり、響きを測り、建材を選ぶことに役立てられています。音の響きが良くなる空氣にすること――それも空氣デザインです。
触
思わず触れたくなる壁と床の手ざわり
見て触りたくなるだけでなく、実際に触れたときに本当に心地よいこと。空氣そのものの「触り心地」が良い空間って、素敵だと思いませんか。
人は案外、五感がつながっていることを忘れています。空氣デザインは、その五感を研ぎ澄ませていくことまで意識してつくるものです。
お客さまと一緒にデザインしています。
ずっと雨がっぱを着たまま、暮らしたいですか?
子どもの頃、雨がっぱを着て帰ってきた夏の日。脱いだ瞬間の、あの爽快感を覚えていませんか。
わたしたちの身体は皮ふで覆われ、その皮ふは呼吸しています。そして、身にまとう服は「第二の皮ふ」です。
このイラストは、20年以上前に、当時居た女の子がわたしの話を聞いて描いてくれたものを、わたしが模写しました。
では、わたしたちが暮らす空間はどうでしょうか。
日本の建築は、呼吸している
日本の建築を振り返ると、建材そのものが呼吸していることがわかります。
呼吸というと空氣の出し入れを思い浮かべますが、空氣には水、つまり湿氣も含まれています。それを吸ったり吐いたりしながら、空間そのものが呼吸しているのです。
「内氣汚染」が、あたりまえになっていませんか。
雨がっぱを着たままの皮ふを思い浮かべてください。呼吸できない家では、こんなことが起きていきます。
そうならないために、今では24時間換氣が義務づけられるまでになりました。
呼吸していない――ただそれだけで、本来の日本の建築とはずいぶんかけ離れたものになってしまってはいないでしょうか。
空間が呼吸しているかどうかは、あなたの命そのものに関わることだと、わたしは思っています。
資料提供:株式会社NURIKAETAI
朝のどんより氣分、原因は寝室の空氣かもしれません。
- しっかり寝たはずなのに、朝から頭が重い
- なんだかボーッとして、一日がスッキリしない
- 部屋の空氣が、どんよりと重く感じる
- ほんのりカビ臭い
- 新しいベッドや布団から、ツンとした化学物質のような臭いがする
ひとつでも当てはまるなら、それは目に見えない空氣の汚れからの信号かもしれません。
汚れた空氣の中で眠ると、身体は無意識に「これ以上吸い込みたくない」と抵抗し、呼吸が浅くなってしまいます。
人生でいちばん長く過ごす寝室の空氣は、日々の活力、そしてあなたのライフワークにまで深く影響します。ご家族の健やかな毎日のために、今日からお家の空氣を見直してみませんか。
わたしが大切にしている、三つの空氣づくり。
24時間365日、絶え間なくいただいている「空氣」。重さで考えると、人が毎日取り入れているものの約80%は空氣です。どんな空間に住まうかで、身体も、心も、そして人生までもが大きく変わります。
家は、器ではなく、息をする場所です。
38年間、現場に立ち、壁を塗り、たくさんの暮らしを見てきました。
その中でわたしがたどり着いたのは、とてもシンプルなことです。
人は毎日、空氣を吸って生きている。だから、住まいの空氣が変われば、人も変わる。
間取りや性能の数字だけでは語れない、その家だけの空氣。
それを、住まう方と息を交わしながら、一緒につくっていきたいと思っています。
あなたの家の空氣のこと、お話ししませんか。
新築、リフォーム、リノベーション、DIYのご相談まで。
「なんとなく空氣が重い」というお悩みからでも大丈夫です。
空間・空氣をデザインする工務店 いきす空間健房
